ぴろりのくせになまいきだ。

世間に平和はおとずれなぁい

得意料理なはんですか?

ここ半年ほど、会社の同期+αで会社の施設に集まってわたしがひたすら料理を作って食わせる会をしています。

男性の独身寮に食堂もキッチンもない(!)のでまともな料理が作れないわたしにとって、料理したさを発散させる良い機会となっていますし、来た人は安い金額でわりと美味しいご飯が食べられるというwin-winな会です。

ちょっと自慢ですが、15人くらいのコース料理(多分居酒屋なら料理で3000円取られるくらい)をほぼ一人で作っています。
酒代込みで1500円くらいなものなので我ながら素晴らしいものです。
(いかに人件費と場所代が高いかという話ですね。)


いつもやろうと言い始める奴が、いつも作ってもらって悪いから、と言い始めたので、先日は趣向を変えて、わたしは一切作らずに来る人たちが一人一品作る、というものでした。

普段やりたくてやってるだけとはいえ、こういう心意気は嬉しいものです。


生ハムがあったり鰹があったり、美味しいに決まってるものが出てきたり、半生の肉が出てきたり、まあカオスでしたが、色々な発見がありました。
(実は謎のレギュレーションが設けられていて、レシピを見ながら作る等のカンニング(?)が禁止されていました。わたしは何も見ずに作っているから、ということだったのですが、これがカオスの一因でした。楽しかったですけど。)


まず、自分のレパートリーって意外と狭いんだな、ということです。

海産物にあまり縁のない土地で育ったのもあるのですが、魚料理があまり得意ではないなあと思いました。
作れなくはないのですが、あまり凝ったものができないなあと思ったのです。

魚料理にもチャレンジしていこうと思いました。


他には、既製品の利用って面白いな、ということです。

わたしは味の調整がきくという理由で合わせ調味料を調合しがちで、出来合いのものやインスタント食品を更に加工するとか利用するという発想をあまり持ち合わせていないので、お吸い物のもとをぶち込んで料理してるのがかなり新鮮でした。

早いし楽だし味もブレないし、わりといいものだなと思いました。
自炊ってこういうレベルで良くて、自分で食べられるものがそれなりのクオリティで作ることができればそれでいいなと思いました。

わたしは凝り性というかオタク基質というかなことがよくわかってしまった日でした。


あとは、料理をさせるとその人の人となりがよくわかるなあということです。

就活でグループワークなんかさせるより、調理実習をさせるほうが良い、というようなものを見かけた記憶がありますが、それに近いものだと思います。

えいやと何でもぶち込んでしまう人、丁寧に食材を切る人、無難な味付けにする人、冒険した味に挑戦する人、などなどかなりカラーが出るものでした。

わたしも誰かに料理を作るとなにか思われているのかなあとなりながら、「隠し味は愛情」と言われるのはそういうことなんだなあと思ったりしました。

どんなものをどのように作るか、ということは相手に対する気持ちが現れてくるでしょうし、料理を提供する以上は忘れてはいけないことだなあと感じました。
逆に提供してもらったら、提供者に対してだけでなく、食材にも感謝することを忘れてはならないと思いました。


今日は外食産業も発達し、自分で料理をする人は減ってきているのかもしれません。
そのうち、栄養を補給する手段としての食事がなくなる可能性だってあると思います。

それに関して言及するつもりはないのですが、料理を誰かに作って食べてもらう、というものは思ったよりいいものです。
気持ちを伝える手段の一つだと考えますし、何より作ってもらった方は嬉しいものです。

あなたの得意料理はなんですか?