ぴろりのくせになまいきだ。

世間に平和はおとずれなぁい

学問

機器分析の原理を俯瞰する

はじめに わたしがチョットワカルことの一つに、機器分析があります。 まず、機器分析とはなんですか、という話になりますが、JAIMAさんによれば、 『「物質の組成,性質,構造,状態等を定性的・定量的に測定する機械・器具又は装置」を指します。』 とあります。…

材料屋から見たインフォマティクス2021(後編)

前回の記事はこちらです。 piroriblog.hatenablog.com前回の記事では、以下のテーマを掲げ、そのうち、「MIは何が難しいのか」「MIでは何ができるか?」について取り上げました。 MIは何が難しいのか MIでは何ができるか? データはどこから? インフォマテ…

材料屋から見たインフォマティクス2021

みなもすなる「いんふぉまてぃくす」といふものを、ということで、もう現場を離れてしまったのですが、ちょっとかじろうとした人が思ったことを書いておきます。あらかじめ断っておきますが、一つの論旨に基づいて書かれる形式ではなく、各テーマについて思…

巨人の肩となれ

"google scholar"(URL: https://scholar.google.com/)は、アカデミアの世界に生きてきた人にとってはおなじみの検索エンジンでしょう。何かというと、論文や特許専用の検索エンジンです。ここの検索ボックスの下に、「巨人の肩の上に立つ」(英語では"Stand o…

身体の中の触媒を見習って

オキシドール(薄い過酸化水素水)にレバーを入れる実験をやったことがある人っているんでしょうか。 なぜか知らんけど泡がシュワシュワ出てくる、ということくらいは知っている人はいるかもしれません。二酸化マンガンも同じくオキシドールに入れると酸素の泡…

金属のしわ寄せ

世の中には金属でできた材料や部品がたくさんあります。 丈夫で様々な形に加工できるため、信頼性が高く種々の要求を満たすような材料や部品がつくられます。 金属というと、重い、硬い、のびる、曲がる、光沢がある、電気を流す、等の性質を思い浮かべると…

材料屋から見たデータサイエンス

最近その類の講演会を聴講してきたので忘れないうちに残しておこうと思います。 ちなみにわたしはデータサイエンスの類に関してど素人です。 間違ってるよ〜というものがありましたら、プークスクスしていただいたあとにご指摘いただけると幸いです。 細かい…

肩書の価値は

こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、一年経ってもまだ思うんだから書いてスッキリしたいというタイプの記事です。 チラシの裏にでも書いとけという話なので、適当に読み流していただければということでお願いします。 わたしは博士課程前期(いわゆ…

料理は実験

同期「料理は実験してるみたいで好き」おっさん「化学合成と料理ってやってることからして似たようなもんだよね。リパルプ洗浄しなくていい分、料理のほうが洗い物少ないけど。」えらい人「料理がうまいやつは研究もうまい」などというコメントを働き始めて…

より良い学会ポスターの作り方

学会で発表するときのポスターってどうやって作るのというお話です。実はわたくし、ポスター賞を2回もらったことがあります。 作り方の勉強はしましたし、相当こだわって作ったので、してやったりとは思っていました。そのときのポスター作成手順や気をつけ…

専門性とこだわり

最近色々な人の話を聞いてて思うんですが、自分の研究室で他の人がやってるテーマって理解していないものなのでしょうか。 自分の専攻の分野もある程度わかるものではないのでしょうか。発表を聞く機会はいくらでもあるでしょうに勿体無いですね、と思ってし…

わかった!(わかってない)

研究室にいた3年間で、少なからず触れてきた分野がありました。 一応専門分野と言っても差し支えない程度には理解していたつもりでした。しかし場を新たにして改めてその分野に触れてみると、わたしがわかっていたのはその分野のほんの一部であることに気づ…

素人質問で恐縮ですが

理系の方ならネタとしては聞いたことがあるかもしれません。「素人質問で恐縮ですが」から始まる質疑応答は「これからお前をわからせてやる」「何適当なこと言ってやがる」「詳しく知らないんだけどお前の言っていることはおかしい」といった意味があるとさ…